ピンクのカバが住むところ

このお話について

「セブンス・リバースを映画にしてみてはいかがでしょう?」
 ――という提案のために、プレゼン用に書いてみたシナリオです。

 サラがソラスに来る前、鬼神とエレインの物語を中心に構成しています。

「どうしてサラはソラスへ来ることができたの?」
「どうしてサラは2年間もエレインの帰りを待ち続けていたの?」
「どうしてアシュリンはサラを見て何かに気がついたの?」
「おじいちゃんはどうして浮き輪をしてるの?」
「エレインは死んでしまったの?」
 といった謎も明らかになります。

「映画はダメー」と言われて諦めきれずに6分割してあります。

あらすじ

この世界は、ふたつにわかれていた。
ひとつは、戦争や陰謀がはてしなく続く「ソラス」の世界。
もうひとつは「ピンクのカバが住むところ」と呼ばれ、人々が理想郷と憧れる「ルナリア」の世界。

エレインとサラの母娘は、理想郷と言われるルナリアの世界に住んでいた。だけどそこは2人にとって、村のしがらみに縛られた、どちらかと言えば住みにくい場所だった。

母娘は代々、「フレア・シェル」と呼ばれる秘石を使って、ソラスとの間にできる空間の裂け目を消す役割を負っていた。だけどエレインはその仕事が苦手で、もっぱら裂け目から出てきた異界の魔物を倒すことでお茶を濁していた。

そんなある日、ソラスから謎の老人がやってくる。老人はソラス側の住人で、二人と同じように世界の裂け目を修復する使命を負っていた。が、時にそれを広げてふたつの世界を自在に行き来することもできた。エレインはこの老人から、フレア・シェルの使い方を学ぶ。老人がソラスに戻った後、村のしがらみに辟易していたエレインは、母娘が幸せに暮らせる理想郷を探すために、戦争のさなかにあるソラスの世界へと飛び込んだ。

ソラスは戦禍の中にあったが、もともと魔法使いとして鳴らしていたエレインは、巻き込まれたその戦争で戦果を上げながら、自分と娘の居場所を探した。
だけど居場所を探しているのはエレインだけでなく、ソラスの者たちも同じだった。エレインが参加したアバラボーンズ騎士団も、敵のハイブリス評議会も、みな心の中では『ピンクのカバが住む』ルナリア世界に、ぼんやりとした憧れを抱き、彼らはその理想郷への侵略を考えていた。

がんじがらめのしがらみの中、エレインは娘と暮らせる理想郷を目指して、覚悟を決めて突き進む。
ハイブリス評議会のルナリア侵攻を阻止しながら、エレインは出会った人たちを勇気づける。エレインに勇気づけられた人は、やがてエレインと娘を助ける。
そして、激しい戦いの末、ハイブリス評議会の侵攻は阻止され、最後に奇跡が訪れる。

    コンテンツリスト
  • ピンクのカバが住むところ:登場人物表
  • 第一話 古家のもり
    ルナリア世界で暮らすエレインとサラ母娘のもとへ、異世界ソラスから謎のおじいちゃんがやってくる。村人との軋轢に辟易していたサラは、おじいちゃんの世界移動能力を目の当たりにして、異世界ソラスへ憧れを持つようになる。サラはおじいちゃんに、ソラスへ行きたいと告げるが、おじいちゃんはサラたち母娘が戦争のさなかにあるソラスへと来ることを快く思わなかった。

  • 第二話 ソラスにて
    エレインはサラを残してソラスへと向かう。ソラスに住むための下見が目的だったが、そこで暗黒騎士団アバラボーンズに属する従騎士のデーニュ、コーニュと出会う。また、騎士団の首領の妹、アシュリン姫と遭遇し戦闘になる。ルナリアに残されたサラは、ヤギの乳を絞ってなんとか日々の糧を得ていた。

  • 第三話 フローレンス城
    エレインはアバラボーンズの居城、フローレンス城に招き入れられるが、そこに敵対する組織ハイブリス評議会の軍勢が襲撃してくる。襲撃メンバーの中心は若き天才魔法使いマリウスと、雇われの用心棒ドレッド。このふたりをデーニュ、コーニュ、及び騎士団の首領ファデリーが迎え撃つ。一方、エレインはアバラボーンズでの評価を得るべく駐留地を奇襲。ここでベルカミーナという敵の幹部と遭遇する。

  • 第四話 最後のひととき
    エレインはアバラボーンズの面々とソラスの世界に発生した『空間の歪み』を消したり、組織に馴染んでいくが、故郷に残してきたサラのために帰省を決心する。ルナリアにてしばらくサラと暮らすエレインだったが、ソラスで戦う仲間のことが頭から離れず、再度ソラスを目指す。いっしょに行くとすがるサラを諦めさせるため、自分に勝ったら連れていくという条件で模擬戦を行い、サラを完膚なきまでに叩きのめす。エレインは失意の底に沈むサラを気遣いながらも、ソラスへと舞い戻る。

  • 第五話 ヴァポラムの死闘
    ハイブリス評議会はヴァポラム密林にて異界への扉を開き、ルナリアに侵攻しようと目論んでいた。政治戦略で負け、同盟できる国を失っていたアバラボーンズの動きは鈍く、エレインとハルクロとがそれぞれ単独でヴァポラムに乗り込む。ヴァポラムではマリウスとエレイン、ハルクロとハイブリス兵軍、また、幻影となって現れたサラとマリウスの戦闘が繰り広げられる。

  • 第六話 ハッピーバースデイ・サラ
    ヴァポラムで行われている戦闘はついにファデリーやドレッドまでも登場する総力戦となる。ベルカミーナは究極の邪神を召喚、血で血を洗う戦闘が繰り広げられるが、ハイブリスの野望はエレインの執念によって阻止される。戦いが終わっても、サラのもとへは母の消息が伝わらず、エレインがソラスを目指してから2年後、ようやくサラにもソラスへ渡るチャンスが訪れる。ここからサラの、エレインの足跡をたどる冒険が始まる。

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